夢は無意識が語りかけるメッセージ
わたしたちは、眠っている間に様々な夢を見ています。
楽しい夢、悲しい夢、不思議な夢や怖い夢。
例えば好きな人とデートをしている楽しい夢や誰かに追われて怖い思いをした夢。
ペットと会話する夢や空を飛ぶ不思議な夢。
実際にはあり得ないようなストーリーの夢もありますし、現実的な夢もあります。
では、この“夢”
夢とは一体なんなのでしょうか?夢を見る事にどんな意味があるのでしょうか?
心理学の領域のお話しになりますが、人間の心には2つの世界があります。
【有意識の世界】
有意識は自分自身が意識出来る世界です。わたしたちが起きている間は意識があって様々な事を意識出来ますよね?
【無意識の世界】
無意識の世界は文字通り、自分で意識出来ない世界です。
この無意識の世界というのは、自分の真の感情や欲望が渦巻いているんです。
普段、わたしが起きている時の有意識状態では自我が働いて真の感情や欲望は無意識の奥の奥に抑えつけられています。
わたしたちが眠っている時は、この自我が緩んで、抑えつけられていた真の感情や欲望が顔を出します。
そしてその無意識の欲望はイメージ映像として映し出されるのです。
これが夢の正体なんです。
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有意識より無意識が広大な心の中
普段意識している有意識は心の中のわずか10パーセントしかありません。
残りの90パーセントは無意識が占めています。
わずか10パーセントの自我が90パーセントの欲望を抑えつけているわけですから、夢を見る事によって欲望を解放する事も大切になってきます。
睡眠は疲れた身体と心を休める為のものだと考える人が多いですが、実際にはそれだけが睡眠が必要な理由ではありません。
というのも、睡眠中には覚醒している時よりも脳が活発に働いている事があります。
これは有意識よりもはるかに広大な無意識が働いているからです。
夢は広大な無意識を映す、いわば鏡のようなものです。
夢というものを構成しているのは普段自分が意識する事の出来ない無意識ですから、夢を分析する事で自分の本当の心がわかるとも言えます。
夢には意味のないものもある
夢は無意識からのメッセージである事が多いですが、必ずしも夢の全てにメッセージ性があるとは限りません。
夢には全く意味のないものも存在します。
睡眠中は外部からの刺激によって影響される場合があります。
例えば、寝ている人に音楽を聴かせたり何かの匂いをかがせたりすると、それらに関連したものが夢に登場したりします。
寝る前に見たテレビの内容が自分が体験しているように映像として出てくると言う経験をした人もいると思いますが、これも外部に刺激された例です。
このように夢というのは奥が深く、まだ解明されていない事の方が多いくらいです。
夢はコントロールできる
悪夢にうなされて『怖い夢は見たくない!』と思う事ってありますよね。
夢をコントロール出来たら楽しい夢ばかりみれるのに・・・と考える事もあるはず。
実は夢はコントロールする事が可能です。
そもそも夢はあなた自身の心(無意識)から発生して構成されているものが殆どです。
夢をコントロールするには、自分の心に働きかける事が必要になります。
悪い夢を見て嫌な気分で目が覚めたとしたら、その日の夜は前日の夢の“結末”を良い結末に転換しようと強く願って眠ります。
最初の内は上手くいかないと思いますが、続けて意識して練習をしていくうたちに夢は必ず応えてくれます。
夢をコントロール出来るようになれば悲劇的で嫌な夢も、自分の思い通りにハッピーエンドに変える事も出来るようになるでしょう。
夢だと自覚がある“明晰夢”
夢はコントロールが可能であるという事を書きましたが、これに似た夢というものがあります。
明晰夢(めいせきむ)
と呼ばれる夢なんですが、この明晰夢というのは『これは夢だ!』と自分が今夢を見ている状態である事を自覚している夢です。
これは夢だ!と自覚しているわけですから、夢の中で自分のやりたい事をなんでも出来てしまいます。
先ほど書いた夢をコントロールする方法とは似て非なる夢です。
夢をコントロールするというのは、悲劇的な結末をハッピーエンドに転換するというものですが、この明晰夢は行動一つ一つをリアルタイムで決める事が出来ます。
例えば車を運転している夢を見ていた場合、明晰夢では道路を逆走したりといった、どんな運転も意図して出来てしまいます。
この明晰夢を見る方法というのは巷では様々な方法が語られていますが、実際のところは、明確な方法というのは確立されてはいません。
眠りの浅いレム睡眠時に明晰夢を見るという事は解っているのですが、具体的に確実に明晰夢を見る方法というのはないのです。
夢をコントロールする事と明晰夢を見る事に共通して有効と思われる方法は
夢を記憶する
という事です。
夢を記憶する方法は?
時々『私は夢を見ません』という人がいますが、夢を見ない人はいません。
睡眠時には必ず夢を見ていますし、更に言えば1つ2つと言った夢の数ではなく、たくさんの夢を見ているんです。
夢を見ていないと言う人は単に夢を覚えていないだけなんです。
では、何故夢を覚えてる人と覚えてない人がいるのでしょうか?
更に、たくさんの夢を見ているはずなのに目が覚めた時に覚えている夢はたいてい1つです。
これには、およそ2つの要因があり
①夢を記憶するにも限界がある
その日に見たすべての夢を記憶し続けるとわたしたちの脳がパンクしてしまうので、たいていは目が覚める直前に見ていた夢かとくにインパクトの強い夢だけが記憶されます。
②夢に対する関心度
これは日頃からどれくらい夢に関心があるのかという事になります。
夢に関心を持つという事は言い換えると自分の内面に関心をもっているかどうかという事に繋がります。
夢や自分の内面に関心がある人は積極的に夢を記憶しようという心理が働いて結果的に夢を覚えている事が多いんです。
夢を忘れず記憶する方法は夢日記をつける事が効果的です。
例えば枕元にノートとペンを置いておき、目が覚めたらすぐに夢の内容についてメモをする。
夢の全体的なストーリーの他に場所、登場人物、行動など細かく拾ってメモを取れれば一番良いです。
メモは夢を無理に思い出してまでする必要はありませんし、毎日毎日する必要もないです。
とくに印象に残って覚えている夢をメモするようにしましょう。
最初は途切れ途切れで箇条書きだったとしても続けているうちに次第にちゃんとした文章になっていって、夢そのものを記憶出来るようになっていきます。
さいごに。
今日見た夢の意味を知るにはどうしたら良いのでしょうか?
ダイエット中に大好きなご馳走を食べる夢を見たりといったストレートな願望をあらわす夢もありますが
ほとんどの場合は登場人物が入れ替わっていたりと加工されています。
夢に出てきた生意気な友人が実はあなた自身の性格をあらわしていたり、ナイフで刺される夢は不安の暗示だったり。
いつもいつもネガティブな夢を加工もなしにストレートに見ていたら自分に対して落ち込んでしまいますよね。
だから、夢を加工する象徴化が行われているんです。
という事は、この加工された象徴がなんの意味なのかがわかれば、夢の解釈が容易になります。
このブログでは、あなたの夢の解釈のお手伝いが出来ればと思い、夢に出てきた象徴について、わかりやすく解説していきたいと思います。
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