人はそれぞれ『ほくろの多い人』や『ほくろの少ない人』という個人差はあるものの、ほくろが全くないという人はいません。
ほくろなんて気付いたら勝手に出来ていて深い意味なんてないと考える人もいます。
けれど『泣きぼくろ』『愛情ぼくろ』『不倫ぼくろ』『反骨ぼくろ』などと表現されるように、ほくろには意味があるんです。
医学的には『ほくろ』というのは黒アザと同じカテゴリーとされています。
しかし占いでは、ほくろはエネルギーが過剰になっている場所にあらわれると考えられています。
ですので、ほくろがどの場所にあるのかによって愛情運や金運などを占う事が出来ます。
実際に『ほくろ占い』は東洋だけでなく西洋でも古い時代から盛んに研究されてあるんです。
ほくろ占いは人相学の中に位置付けられていて、顔を細かく分割してどの部分にほくろが出現したのかによって、そのほくろが何を意味するのかが説明されるというものです。
ほくろ占いとは?
ほくろ占いを理解する為には、まず顔の見方を知る必要があります。
ほくろ占いでは顔全体を上中下の3つに分けて見ます。
それぞれ『上停』『中停』『下停』と言って上から『若年期』『中年期』『老年期』の運勢をあらわしています。
上停(じょうてい)
上停は髪の生え際から眉までの部分で0歳~25歳くらいまでの初年の運をあらわす部分です。
この上停があらわすのは生まれ持った運命をあらわしている事が多いです。
というのも若年期というのは自分の努力で運を変えていく事が出来ない時期なので持って生まれた運命や天命の強さがあらわれる部分なんです。
理想的な上停:ふっくらとして丸く広い形だと子供の頃から優秀で若くして成功する事が多いです。
中停(ちゅうてい)
眉から鼻の下までの部分を中停と言って、25歳から45歳までの中年期の運勢があらわれる部分です。
この中停では仕事運や金運、愛情運が判断出来るのでアナタが中年期に社会で才能を発揮出来るのかがあらわれるでしょう。
理想的な中停:肉付きが良くしっかりしている鼻は成功を手にしやすいです。
下停(かてい)
鼻の下から顎の先までが下停で45歳以降の晩年期の運勢があらわれます。
財産や人間関係、家庭運に地位、更には寿命も判断する事が出来ます。
理想的な下停:四角で広い下停で豊かな人間関係や豊かな生活をあらわします。
顔のほくろ占い総合運
顔に出来ている『ほくろ』の位置で読み解ける総合運を詳しく説明していきたいと思います。
上記の画像で場所を確認しながら読んでみて下さい。
①天庭(てんてい)
天庭は額の中央の上に位置していて、この天庭にあるほくろは幼少期の苦労を暗示していて、ここにほくろがある場合は恵まれない幼少期を過ごして来た事を意味します。
天庭にほくろがある人は忍耐力が不足している場合が多いのですが、幼少期に忍耐を身に付ける事が出来ていれば成人後は努力が実って成功しやすいです。
その場合は目上の人と対立しやすいでしょう。
女性で天庭にほくろがある場合は夫に恵まれずに苦労する相が強くなります。
結婚相手は慎重に選んだ方が良いでしょう。
②司空(しぐう)
額の真ん中にあるほくろは個性の強さをあらわしています。
その強烈な個性が長所になって認められれば大きく成功するでしょう。
逆に強烈な個性が短所になった場合は目上の人とのトラブルが多い相になります。
晩婚や再婚の暗示が強く、それは安定より変化を求める性質から起こっているでしょう。
③印堂(いんどう)
眉間の位置を印堂と言って、印堂にほくろを持つ人は強運の持ち主です。
その一方で悪い気を受けやすい面もあるので浮き沈みが激しい人生を送るでしょう。
口が達者なので状況によっては口を慎む事も覚えると良しです。
④遷移宮(せんいきゅう)
額の脇の髪の生え際付近にあるほくろは移動の人生をあらわしています。
ここにほくろを持つ人は不思議と家に落ち着いている事が少なくなってしまうんです。
出張だったり、転居を繰り返したり短いスパンで旅行したりと、家でドッシリ落ち着いているとあう事がありません。
アナタ自身も一つの場所にずっと居るよりも動く事を好むでしょう。
⑤交友(こうゆう)
上の画像の⑤の位置は交友といって、広い交友関係をあらわしています。
交友にあるほくろが生きほくろの場合は財産になる対人関係を築いていける事をしめしますが、死にほくろの場合は良くない人に迷惑をかけられる可能性があります。
⑥兄弟宮(きょうだいきゅう)
眉の間にあるほくろは兄弟や姉妹、親戚などの血縁者との関係をあらわしていて困った時に助けを得られる事を暗示しています。
助けの形は様々で必要な知恵をアドバイスしてくれたり何かのキッカケを与えてもらえる事が多いでしょう。
兄弟宮にほくろがある人は結婚をしても良い家庭に恵まれるでしょう。
⑦山根(さんこん)
鼻の付け根の部分を山根と言って、別名を『責任ぼくろ』と言います。
ここにほくろを持つ人は大きな責任を抱えながら人生の困難に立ち向かう事が多いです。
また体が弱く病気になりやすいので中年期以降は特に健康に留意しましょう。
⑧年寿(ねんじゅ)
鼻の中央、年寿にほくろを持つ人は気が強いです。
意地っ張りで負けず嫌いですが、努力家でもあります。
ただ、相当気が強く我が強いので努力が報われない事も珍しくないです。
⑨命門(めいもん)
命門はもみあげの下辺りで、ここにほくろを持つ人は秘密主義の傾向が強いです。
自分事に関しては秘密を持ちたがるのですが、他人のこととなると秘密を詮索したがり、その上口が軽いです。
『誰にも言わないで』と念を押されても口を滑らせて人の秘密を漏らしてトラブルになる事も。
自分の秘密は他人に話さないので信頼を失ってしまう事も。
⑩法令(ほうれい)
ほうれいせんと言えば誰でも聞いた事があると思いますが、まさに口の脇を法令と言います。
この法令は不思議と子供の頃には無くて、大人になるにつれて少しずつ刻まれて行くものです。
法令は人生経験の豊さをあらわす部分で法令が長いほど寿命が長いと言われます。
ただ、法令にあるほくろはケガや病気を警告しているので、特に下半身のケガ、腰の痛みや膝痛に注意しましょう。
⑪地庫(ちこ)
法令の横を地庫と言って地庫にほくろを持つ人は住まいに苦労しやすいです。
住居で隣人とのトラブルが多かったり日当たりが悪い家ばかりに住んでしまうとか欠陥住宅に悩まされるなど住まいに苦労して転居を繰り返すケースが多いです。
地庫にあるほくろが死にぼくろなら住居問題は長引くでしょう。
賃貸なら引っ越すという選択も比較的容易に出来るとしても家を購入するとそうはいきませんので後悔のないようにしましょう。
⑫頬骨
頬骨の上のほくろは負けん気があらわれています。
負けず嫌いで反骨精神が強い人が多く、その精神が強すぎるとトラブルに発展します。
リーダー気質なのですが、独裁者的な支配をしてしまう可能性もあります。
⑬えら
えらの部分のほくろは別名『強情ぼくろ』と呼びます。
とにかく我が強く意地っ張りで頑固な反抗心の強い人が多いです。
強情ぼくろを持つ人は信念と自己中を勘違いしているので相手の立場を考える事を意識しましょう。
⑭口角(こうかく)
口角にあるほくろは言語やコミュニケーション能力をあらわします。
口角にほくろを持つ人は頭の回転が良くて話術が巧みです。
ただし口角にあるほくろが死にぼくろの場合は余計な一言で相手を傷付けたりしやすいです。
口は災いの元と言うように余計な一言が命取りになりそう。
⑮奴僕(ぬぼく)
顎の脇を奴僕と言って年下や後輩、部下との縁をあらわします。
生きぼくろを持っていたら後輩などから支持され発展出来ますが、死にぼくろを持つ人は後輩や部下を育てるのな苦労したり、後輩の失敗の責任を負わされたり苦労するでしょう。
⑯地閣(ちかく)
顎の中央にほくろを持つ人は生家の問題を抱えている場合が多いです。
生家から援助が受けられないとか自分の自宅が問題だらけといった困難が多いです。
⑰耳輪(じりん)
耳の縁の内側の耳輪にほくろがある人は頭脳明晰で直感力が高いです。
ところが人間付き合いは苦手なのでそこがマイナス要因になってしまう傾向があるでしょう。
⑰B耳廓(じかく)
耳の穴の周りを耳廓と言って、ここにほくろがあると負けず嫌いで我が強いです。
勝ち負けに執着するので自己顕示欲もほどほどに。
顔のほくろ占い愛情運
顔にあるほくろの位置で占う愛情運について解説していきたいと思います。
生きぼくろか死にぼくろかでも内容が異なるので注目しましょう。
①夫婦座(ふうふざ)
目頭にあるほくろは異性運をあらわしていて夫婦座にあるほくろが生きぼくろの場合は素晴らしいパートナーに出会える事をあらわします。
ステキな恋愛が楽しめますし結婚しても夫婦円満、家庭円満でしょう。
ところが死にぼくろが夫婦座にある場合はパートナーの浮気や体の相性が悪いなど基本的に相性が悪い異性と出会ってしまいそうです。
②男女宮(だんじょきゅう)
目の下の膨らみの部分にほくろを持つ人は『泣きぼくろ』と言って泣きぼくろを持つ人は感情ゆたかかで感受性が高いです。
また泣きぼくろには更に別名があって『小町ぼくろ』という名称もあり、異性への強い欲求があります。
男女宮の目頭に近い部分にほくろがある人は異性に積極的で、逆に目尻側にほくろがある人は相手のアクションを待つ傾向が強いです。
③魚尾(ぎょび)
目尻のすぐ横の部分を魚尾と呼び、この魚尾は別名『妻妾宮(さいしょうきゅう)』とも言って恋愛面で神経をすり減らしたりといったトラブルが多い相です。
④妓堂(ぎどう)
この妓堂は別名『人気ぼくろ』と言って妓堂にほくろを持つ人は多くの人にかわいがられる相を持っています。
人気や評判が命の職業に就いている人は絶対欲しいというくらいの吉相です。
ただ、ここに死にぼくろがある人は人気と同時に周囲の嫉妬や妬みの標的になる場合もあります。
⑤唇
唇にほくろを持つ人はグルメな美食家で特に上唇にほくろがあると根っからのグルメな人です。
そして唇にほくろがある人は異性関係も派手で遊び人タイプと言えるかもしれません。
これは下唇にほくろを持つ場合も同様です。
⑥耳
耳にほくろがある場合は基本的に人気運を示していて異性から注目されやすい、いわゆるモテる人です。
⑦目
目の中に白目、黒目問わずほくろを持つ人もいます。
眼球のほくろは恋愛や性的な事を示しています。
白目の中央付近にほくろがある人は情に流されやすく断れないタイプなので不本意に異性と関係を結んでしまう流されやすさがあります。
白目の目頭付近は自分から異性を誘惑するタイプです。
白目の目尻側にほくろを持つ人は相手からの誘惑を待つタイプです。
黒目にほくろがある人は性的にルーズな傾向が強く軽く見られやすい人でしょう。
⑧人中(じんちゅう)
鼻の下から上唇の間を人中と言って子供運が強くあらわれる部分です。
【A】
人中の鼻に近い部分は子宝を授かりにくい事をあらわします。
子供を授かっても病気など、何かとトラブルを抱える可能性が高い相です。
【B】
人中の中央部分もやはり子宝に恵まれない相で、他にも離婚と再婚という相も持っています。
【C】
人中の真ん中から横にズレた位置にあるほくろは不倫ぼくろといって不安定な恋愛や結婚生活を送るでしょう。
アナタ自身に浮気性があるので、いつも同じ失敗を繰り返す恋愛になってしまいそう。
【D】
上唇のすぐ上にほくろを持つ人は性欲が強い傾向があります。
顔のほくろ占い金運
顔にあるほくろで金運も解釈する事が出来ます。
自分のほくろと見比べてみて下さい。
①宮禄宮(かんろくきゅう)
額の中央は出世や地位、名誉、知性、財産をあらわします。
基本的に宮禄宮にはほくろやシミがない方が吉相なのですが、生きぼくろを持つ場合は出世欲や金銭欲が高くバリバリ働いて稼ぐタイプです。
死にぼくろを持っている場合はギャンブル思考が強く一攫千金を狙うので危険な兆候です。
②天倉(てんそう)
眉尻の上は天倉といって財運に恵まれ一時的に財を築くものの、天倉にあるほくろが穴となり財を築いてもどんどん浪費して使い果たし財産として残しておく事が出来ずに経済的に苦しい晩年を送る可能性が高いです。
③田宅宮(でんたくきゅう)
目と眉の間のほくろほ財産運を示していて、ここが生きぼくろなら財産運は良好です。
死にぼくろなら財産による争いやトラブルが絶えないでしょう。
④準頭(せっとう)
鼻先にあるほくろは金運と異性運をあらわします。
別名を『散財ぼくろ』とも言って異性に絡む問題で散財しやすいです。
お金の使い方を意識してコントロールしなければ苦しい晩年になりそうです。
⑤金甲(きんこう)
いわゆる小鼻にほくろを持つ人はギャンブル運とともに金運も高いのですが勝負弱いので結果的に持ち金を使い果たしてしまうタイプです。
それでも何故かお金が入って来やすい相なので再びお金を手にする事が出来る可能性が高いですが、同じ失敗を繰り返す場合が多いです。
⑥香田(こうでん)
鼻の横にほくろがある人は基本的に安定した金運を持っています。
堅実になれれば幸せな晩年を送れるでしょう。
⑦法令(ほうれい)
法令の中央にほくろを持つ人は中年期に一財産を築く可能性があります。
⑧食禄(しょくろく)
法令の内側にほくろを持つ人は衣食住に苦労はしない相です。
しかし家庭や会社での揉め事が多く不平不満をこぼしがちになりやすいです。
女性の場合は晩婚や難産をあらわしている事もあります。
⑨垂珠(すいじゅ)
耳たぶにあるほくろは恵みの多い人生をあらわします。
幸福を呼び込む相ですが、もしも垂珠にあるほくろが死にぼくろの場合は次々と財を使い、あっという間に使い果たしてしまうでしょう。
⑩耳の裏
耳の裏は生涯お金に大きな苦労はしないという吉相と言われます。
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生きぼくろ、死にぼくろって?
ほくろには生きぼくろと死にぼくろという物があります。
生きぼくろと言うのは黒くツヤがあって、ふっくらと盛り上がっていて綺麗な丸い形をしています。
死にぼくろというのはツヤがなく、赤茶色や茶色で盛り上がらず平面的で左右非対称の場合が多いほくろです。
この2つのほくろの特徴としては、生きぼくろはプラスの意味を持ち、死にぼくろはマイナスの意味を示すという事です。
そのため、ほくろは同じ場所にあっても生きぼくろか死にぼくろかによって逆の意味になる場合があります。
ほくろ占いでは、ほくろは茶色よりも黒、小さいより大きい方が示す意味が強くなると考えられています。
ほくろは何故出来るの?
ほくろが出現する医学的な理由はメラニン色素を作り出しているメラノサイトという特殊な細胞がある事で
す。
そしてメラノサイトは皮膚だけでなく目の網膜や粘膜などにもあるので、ほくろは体のいろんな場所に出現するんです。
ほくろは生まれたばかりの赤ん坊にはありません。
これは絶対に無いという事ではなく、稀に生まれつき大きなほくろを持つ子もいますが、基本的には生まれたての赤ん坊にほくろはないです。
2才から3才くらいで徐々にほくろが増えてきて思春期を迎える頃にハッキリと濃くなっている事が多いでしょう。
刺激すると大きくなる?
ほくろは刺激を受けると大きくなります。
『大きくなっていく場合がある』という方が正確かもしれません。
例えば手のひらや足の裏はバッグを持ったり靴をはく事で刺激されやすい部位です。
髪の生え際なんかはブラシで刺激されやすいです。
そういった絶えず定期的に刺激される部位のほくろほ、気付いたら大きくなっている事があります。
危険なほくろとは?
ほくろには危険なほくろが存在する事を知っていますか?
この危険なほくろは出来るなら除去してしまった方が良いんです。
その危険なほくろというのはメラノーマという皮膚ガンの一種であるもので、ここ1年くらいで急速に大きくなってきたほくろがあれば注意したいです。
このメラノーマは元々あったほくろが突然悪性化してくる場合もありますし、何もなかった場所に突然あらわれる場合もあります。
『たかがほくろでしょう?』と油断して放置すると皮膚の表面にあるガン細胞が皮膚の奥深くまで侵入していき血管を通って他の場所へ転移していく危険性があります。
とはいっても自分のほくろが危険なほくろか判断出来ないと思うのでメラノーマの特徴を書いておきたいと思います。
■『大きさ』
ほくろの大きさが直径6ミリ以上の場合は注意が必要です。
これは特に最近急激に出現してきた物なら特に要注意しましょう。
直径7ミリ以上になればメラノーマの可能性が更に高まります。
■『形』
メラノーマの特徴として形が歪になる事も挙げられます。
通常、ほくろは丸いのですが左右非対称だったり滲んでいるような場合は注意しましょう。
■『色』
ほくろにも色は様々で黒いほくろもあれば茶色いほくろもあります。
ですが、基本的にほくろは単色で黒いほくろは黒、茶色いほくろは茶色と一様です。
一つのほくろで色彩が混ざるような場合は注意が必要です。
さいごに
ほくろは皮膚の一部が黒くなったり、それが盛り上がったりして出来ています。
平らなところの色や形が変化するという事は、その部分のエネルギーが過剰に入っているという事になります。
逆に死にぼくろのように盛り上がるどころか凹んでしまうというのはエネルギーが不足している事を示しています。
ほくろ占いで注意してほしいのが
『私は生きぼくろだから幸運なんだ!』
『私は死にぼくろだから不運なんだ』
と勝手に決めつける事は出来ないという部分です。
確かに生きぼくろはプラスの意味を持ち実際にプラスに作用していきますが、それが極まると他の部位とのエネルギーのバランスが崩れてしまい一気に転落を始めるというケースもあります。
生きぼくろを持つ人が強い運に耐えきれずに波乱万丈の人生を歩む事も珍しくありません。
例え生きぼくろであっても過信せずに自分の考え方や行動をコントロールする事で強い運に耐えられるようになっていくはずです。
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